横浜市 鶴見区・港北区・都筑区の力石(ちからいし)

散歩していると、ときどき見かけるんですよ、楕円形をした大きな石を。
石碑ではないし、墓石でもない。一体あの石は何なんだろう。
やがて、それが力石というものであることを知りました。
知ってしまうと、今度はやけに気になってきて、寺や神社を通りかかるたびに「ここに力石はないかな?」と探してしまうようになってしまいました。

これまでに確認できた力石が、だいぶ増えてきたので、ここにまとめて残しておくことにします。

力石とは

ja.wikipedia.org

力石(ちからいし)は、力試しに用いられる大きな石である。日本では鍛錬や娯楽として、江戸時代から明治時代まで力石を用いた力試しが盛んに行われた。磐持石 / 盤持石 / 晩持石(ばんもちいし)、力試し石(ちからだめしいし)など地方によって様々に呼ばれた。また、伝説的な人物が投げたと言い伝えられる力石も各地にある。

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杉井光著『世界でいちばん透きとおった物語』(2023年 新潮文庫)を読みました。

びっくりした。

大胆な発想を思いついたものの、実現させるのは難しいし、面倒だし、やる意味もあまり無さそうだし、などと迷って、結局何もやらなかったという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
『世界でいちばん透きとおった物語』は、そんな思いつきを、困難さや面倒さにもめげず、完全にやり遂げた人の物語です。

びっくりした。(二度目)

―― 大御所ミステリ作家、宮内彰吾の非嫡出子である「僕」。
「僕」は宮内とは一度も会ったことがない。
宮内は闘病の末亡くなり、彼の長男から「僕」に連絡が入る。
宮内は死ぬ間際まで『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を書いていたらしい。しかし原稿がどこにも見つからない。なにか知らないか、と。
「僕」は、編集者・霧子さんと伴に『世界でいちばん透きとおった物語』の原稿を探し始める。――

事前に「電子書籍では出版できない本」と聞いていたので、表紙が透明なビニールで出来ているのかなとか、透明な紙のページがあるんじゃないだろうかとか、色々予想していたのですが、実際に購入してみると、いつも通りの極々ありふれた文庫本でしかありませんでした。 「透きとおった物語」とはどういう意味なんだろう、と思いながら読み進めていたんですが、終盤近くになって、あることに気が付きました。
まさか、と遡って見直しました。気が付いていなかっただけで、最初から「透きとおった物語」だったんです。もう、1ページ目からずっと。
背筋がぞっとしました。こんなこと思いついたとしても、本当にやるのか、と。

あぁ、びっくりした。(三度目)

駄犬著『誰が勇者を殺したか』(2023年 角川スニーカー文庫)を読みました。

「勇者」とは何か? これは、駄犬さんによるひとつの回答です。
いやぁ、素晴らしかった。なんとも爽やかな読後感。

『誰が勇者を殺したか』は、「小説家になろう」で連載されていた、いわゆる「なろう系」のライトノベルです。
あちこちで話題になっていたので読んでみました。

―― 預言者の導きを受けた勇者、アレス。
勇者とはいうものの、彼の容姿は平凡で、剣にも魔法にも特に秀でていたわけではなかった。
魔王が討伐できれば、彼は王女と結婚し次期国王の座に就くことになっていたが、なぜか彼は王女に「ここには戻りません」と告げて討伐に旅立ってしまう。
四年後、勇者一行は魔王を倒したが、その言葉通り、彼は還らぬ人となった。
勇者はなぜ死んだのか? くせ者揃いのパーティーメンバーは言葉を濁す…… ――

実はライトノベルを手に取るのは初めてです。別にこのジャンルを避けていたわけではなく、機会がなかっただけなのですが。

「勇者」とは何か?
あとがきを読んで、ここに描かれた勇者像は、作者である駄犬さんの「こんな作家でありたい!」という理想像であり、また「こんな作家になるぞ!」という決意表明なのかなと思いました。
あとがきには「本屋大賞が欲しい」とも書かれていましたが、遠からずそんな日が訪れそうな気がします。

UbuntuでKohya's GUIを動かそうと思ったら動いてくれなくて大変だった件

要約

久しぶりにUbuntuでStable DiffusionのLoRA学習を動かそうと思ったんです。
これまでは、kohya-ssさんのsd-scriptsを使っていたんですけど、この際、Kohya's GUIに乗り換えることにしたんですよ。やっぱりGUIのほうが楽だし。ちなみにKohya's GUIは、kohya-ssさんのsd-scriptsにGUIを追加したものだそうです。
そんなわけでPCにKohya's GUIをインストールして動かしてみたんですが、CUDAのバージョン関係でエラーになって動かないんです、これが。
あれれ、と思ってsd-scriptsのほうも動かしてみたんですが、こっちも動かなくなってるんです。おやおや……

CUDAを何度かバージョンアップしているので、そのせいかもしれません。

あれこれ試行錯誤した結果、

  • conda仮想環境にcuda toolkitをインストールする
  • 環境変数BNB_CUDA_VERSIONを設定する

というふたつの方法を使ってKohya's GUIを動かせるようになりましたので、ことの顛末を残しておくことにします。

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Ubuntu で LoRA モデルを作成しました

Ubuntu で Stable Diffusion 用の LoRA モデル (追加学習モデル) を作成しました。
素直に Windows でやればいいだけのことなので、わざわざ Ubuntu でやることもないとは思うのですが、CUDA と cuDNN 入れて、Anaconda 入れて、PyTorch 入れて……と、結構めんどうだったので、やったことを記事にして残しておくことにします。

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